2012年3月15日木曜日

「鼾」…これ読める?

今回は広大くんは出てきません。

広大fanのみんな、ごめんなさいね~。




今日は祖母の病院に付き添いに行ってきました。

何の病気か、というと
タイトルに書いた「鼾(いびき)」です。


いびきで病院?って思う人もいるでしょうが、
ちゃんとした病名は睡眠時無呼吸症候群(SAS:sleep apnea syndrome)って言います。
少し前に話題になったので、知っている人も多いでしょう。


祖母のいびきや寝言がすごかったので
半年ほど前から睡眠外来に通っているわけです。

自分が医学生だということを言うと
色々なことを教えてもらえて、けっこう面白かったので
ここに書いてみようかなと思います。



SASの原因には

上気道の閉塞が原因の閉塞性
呼吸中枢の異常による中枢性
二つの原因が同時に現れる混合性

とがありますが、ほとんどが閉塞性によるものです。

この閉塞性のSASでは
仰向けに寝たときに舌が気道に落ち込むことで
いびきや無呼吸といった症状が出てきます。


ここで勘違いしていたのが

いびきが止まったとき


それは

すやすや眠っているのではなく

息が止まってしまっているのだ

ということ。
息が止まって苦しくなって、なんとか息をした結果がいびきになるそうです。

そういうわけで、SASの患者さんは快眠できなくなってしまいます。
そのため、昼間に強烈な眠気がして生活に支障が生じたりします。


さらに

睡眠中に無呼吸になるということは
血液中の酸素も少ない状態になります。

そうなると体中に酸素を供給するために
血圧が高くなり、心臓の負荷が増えます。
そのため、
脳卒中や心不全のリスクが上昇します。



そんなSASですが
きちんとした治療法があります。

CPAP療法と言って
鼻につけたマスクから空気を送って気道を広げます。

祖母もCPAPの装置をレンタルして使ってますが
びっくりするほどいびきをしなくなりました。
昼間の調子も良くなったみたいです。

シンプルな治療法ですが、効果はバツグンです!





人は人生の3分の1を寝て過ごすと言われています。
快適な睡眠は良い生活を送るのには欠かせないでしょう。
いびきが気になる人は一度睡眠外来を受けてみることをお勧めします。





おまけ
今回、写真がなかったので、広大くんの代わりに若かりし頃の自分の写真

なかなか、かわいいっしょ?

4 件のコメント:

  1. あー、めっちゃ面影あるわー
    でもこのかわいい子が20年後にはこんなことになってるなんて・・・(。í _ ì)

    返信削除
    返信
    1. そうだね、まさか20年後
      こんな立派な医学生となっているとはね!
      当時誰も想像していなかっただろう!

      削除
  2. 幼少期より強面だったのね。

    SASといえば…


    Southern All Stars
    です。

    返信削除
    返信
    1. そんな強面じゃないっすよー。

      Southern All Stars…
      久々に聞きたくなりました。

      削除